続・株のことわざ

株のことわざの続きです。
「豪華な本社ビルを建てた会社は売り」という言葉があります。
これは本当に見事なほど当たっていて、私もいくつもその例を知っています。

一番驚いた例が「ある地銀」で、その銀行はバブルにも踊らず地道に健全な経営をしていました。
ところが大阪で豪華な本社ビルを建てた途端に大きな赤字を計上したのです。
その時は「やはりジンクスは当たっている」と、変に感心したものです。

「銘柄貧乏、器用貧乏」という言葉もあります。
「銘柄貧乏」とは、あまりにたくさんの銘柄に手を出すべきではないという意味で、個人の投資家なら所有は5銘柄までというのがいいようです。
それ以上だと管理が出来ないというのは、私も体験上納得です。

あまりに”ちょこまか”とテクニックに走る人も、株で財を築くのは難しいのかもしれません。
株式投資は「将来への見通し」と「自分の信念」が問われる場面が少なくなく、特に長期投資の場合は「どん」と構えることがとても大切です。
換言すれば、株価に一喜一憂しない姿勢が求められるわけです。

利食い千人力」は私は一度だけ経験したことがあります。
配当狙いで買った株の価格が、思わぬ上昇をしたりすると、逆に慌(あわ)てふためいて、どうしたらいいのか分からなくなったりします。
利食い」して儲かったあと、すぐにまた別の株を買い、それが大幅に値下がりして大失敗した経験もあります。

「頭とシッポはくれてやれ」という言葉もあります。
要は腹八分ということです。
「腹八分目」は株価だけでなく、生き方そのものに通じる言葉ではないかと思います。

「株価を買うな、企業を買え」も基本だと思うのです。
株価は常に変化するのが普通であり、どの価格が正解というのはあり得ません。
過去の株価に囚われることなく、自分が応援したい会社の株を買っていきたいものです。

「銘柄分散、時期分散」もリスク分散という意味で大事かもしれません。
銘柄分散はわりと出来るのですが、時期分散は中々できません。
株価がどこがピークで、どこが底かなんて、ハッキリ言って誰にも分からないことです。
毎月決まった株数を、その時の相場で少しずつ買い足していくというのもアリかも知れないと思っています。