「会社四季報」を調べて気がついたこと

会社四季報」で銘柄を絞る作業で気がついたことをいくつか書きたいと思います。
薬品やパチンコ関連企業で、超優良企業がよく目立ちました。
薬品は「クスリ九層倍」といって、もともと粗利益が相当大きいわけです。
研究開発費はかかると思いますが、そんな中で1つロングセラーが出たりすると、経営的には非常に有利になります。

パチンコ関連企業のほうは、あまり興味がないので調べなかったのですが、パチンコ台を開発するメーカーに優良企業が多かったように思います。
ITのゲームがよく取りざたされますが、パチンコが「元祖ゲーム」であることは間違いがありません。

他の上場企業の子会社の中にも優良企業がポツポツ隠れていました。
借入もゼロで配当も高いのです。
親会社に貢ぐために、そういった優良企業にしているのだろうかと、いらぬ勘繰りをいれたりもします。
しかしながら、子会社の中にはいつの間にか親会社を抜き去り、今や立場が逆転しているところも数多くあるというのも事実です。

昔は鉄道会社がプロ野球球団を持つことが多かったのですが、時代と共にオーナー企業の中身がどんどん変わっていっています。
最近プロ野球球団を持ったところは「ソフトバンク」、「楽天」、「DeNA」とIT企業ばかりです。
これも何度も書いて恐縮なのですが、ソフトバンク楽天のバランスシートの悪さには仰天しました。
まるで「継続疑義企業」のようなB/Sなのです。

ソフトバンクの孫さんは事業家というよりバクチ打ちだとよく言われるのですが、確かにそういった一面はあるように思います。
しかしながら孫さんのスゴイところは、そのバクチに悉(ことごと)く勝ってきたところです。
どこまで勝てるかは「天のみぞ知る」といったところでしょうか。

全国展開している小売業やレストランチェーンは、借入れが多く、バランスシートの悪いところが多いように思います。
そんな中にあって「サンマルク」などは無借金を貫き、独自の経営哲学が感じられました。
製造業も施設や機械が必要なので、固定資産も固定負債も多いのが普通なのですが、「ファナック」などは1兆円を超える利益剰余金や自己資本で、その超優良さに感心しました。
このような素晴らしい会社にしてきた経営者に脱帽です。

ふつう1部上場企業と言えば、社員数は数万人であってもおかしくないのですが「ランドビジネス」という不動産会社は社員数が10数名。
もっとスゴイのが「ツノダ」という会社。
昔は自転車メーカーだったのですが、今は不動産会社で、社員数は上場企業なのに何とわずか5名なのです。