不動産は相性

インカムゲインは、時間を味方にすることが成功のコツです。
長い時間をかけて少しずつ収益不動産を増やしていく、あるいは強くしていくことが大切だと思うのです。
ある女性オーナーは、自分が所有している賃貸マンションに毎年何らかの手をかけ、マンション自体が年々進化している(良くなっている)例を知っています。
「ほったらかし」ではないわけです。

不動産と自分との相性というのはゼッタイあります。
相性を無視しての投資はあり得ません。
どこのエリアの不動産が自分の気持ちにピッタリ来るのかは極めて大切。
東京なのか、地方中核都市なのか、単なる地方都市なのか、郊外なのか、海外なのか…。

リートも不動産投資会社であることは間違いがないのですが、それぞれに得意分野を持っています。
都心のオフィスビルに特化していたり、居住用マンションのみを扱っていたり、あるいはホテルや物流倉庫を得意にしているところもあります。
あるいは福岡などの地域に特化したリートもあります。

リートの場合は得意分野ですが、個人の場合は相性と言い換えてもいいかもしれません。
アメリカには刑務所に特化したリートもあり、「アメリカの治安は今後ますます悪くなる。従って刑務所リートは有望な投資先」との話を、10年ほど前にニューヨークに勉強に行った時に聞いたことがあります。

私自身は投資用不動産をどう考えているかといえば、やはりキーワードは「駅近(えきちか)」だと思っています。
東京はニューヨークやパリなどと並ぶ有名一流都市であり、またアジアの経済拠点都市として香港やシンガポールと競合しています。
要は日本の他の都市からは図抜けている存在です。
従って投資先としては一流。

地方中核都市とは、仙台や名古屋や福岡のことです。
仙台はいま日本で一番景気がいいし、名古屋はトヨタしだい(だから今はいい)、そして福岡はアジアへの窓口としての顔を持っています。
しかしながら単なる地方都市の地価は、概ね「下がりっぱなし」といったところです。