日本の会社も変化しています。

ある電鉄系の不動産会社の常任監査役の人と話をしました。
実は私より1年後輩で、昔からよく知っている仕事仲間だったのですが、経理畑のサラリーマンとしては一番出世したわけです。
彼いわく「取締役会に出席すると自分が一番年上」とのこと。
ということは取締役には60歳代は一人もおらず、昔と比べ随分若くなっているのです。

中途採用の社員も多く、その人たちは実によく働くとのこと。
新卒も優秀な人が多く、実際「売上」・「利益」とも、私が在職していた頃と比べると格段にスケールアップしています。
電鉄系と言えば「保守的」、「官僚的」といったイメージがあったのですが、もう今はすっかり“様変わり”しているようです。
その会社は、株で言えば「買い」であります。

私がその会社に在職していた頃は、恵まれた時代だったのかもしれませんが、上司が週に2回ぐらいゴルフで「接待したり」・「接待されたり」していました。
今こんなことをしていると、上場企業といえども、あっという間に時代に取り残され、下手すると倒産までいってしまいそうです。
私が退社したあとで、たとえプライベートであっても「平日のゴルフ禁止令」が出たようであります。

「失われた20年」の間、日本の会社は合理化に次ぐ合理化を重ね、今はかなり効率的な組織体になっているのではないかと思います。
従ってちょっと外部環境が良くなるだけで、あっさり過去最高益を出したりしています。
ただ業績の好調さが雇用につながるかといえば、それはそうならず、以前と比べれば少ない人数で十分こなせるようになっているのではないかと感じます。
企業自体が少子化に対応してしまっているのかもしれません。

そんな中で優秀な外国人を正社員として迎え入れる日本企業も増えてきて、就職を希望する日本の学生もウカウカしておれなくなりました。
ただし営業職などでは、学生時代にあまり勉強してこなかった学生が大化けし、周囲が驚くほどの活躍を見せることがあるので面白いですね。