超一流の不動産会社

「95歳までバリバリの現役で働く」を決めてから、私自身随分変わりました。
まずは健康に気をつけ出し、ムリをしなくなりました。
睡眠も出来るだけ十分に取ろうと思うし、食事はよく噛んで食べるようになりました。
もうそれだけでかなり違ってくるのです。

28歳で今の会社を作って以来、子供たちの面倒もあまり見ずに、世の「中小企業の社長」と同じような苦労をしてきました。
会社が危機にある時、社員の人たちは辞めることができても、自分は決して辞めることができない立場であることを何度も認識せざるを得ませんでした。

創業からしばらくは、会社のことが気になって気になって仕方がない状態が4,5年は続きました。
少し余裕ができ出すと、今度は驕(おご)りが出てきました。
知らず知らずのうちに傲慢な態度をするようになり、またそうなると必ず油断が出てくるのです。
常に革新していく気持ちも薄くなるものだから、本業にも飽きてくるのです。

そんな時にバブルの崩壊。
よく生き延びてこられたものだと、今でも不思議な気がするほどです。
本当に会社が苦しい時は、虚栄から「苦しい」と口にすることも出来ないということも知りました。
借金や社員が多いと、事業を辞めたくても辞めるわけにはいかないことも経験しました。

そんな状態からどうして抜け出せたかは自分でもよく分かりません。
今は無借金で社員数も1ケタ。
わずかながら利益も上げています。
ようやく自社だけのことを考えなくてもいい状態、即ち「お客様」や「世のため人のため」だけを考えていい状況になったわけです。
こんないい環境を活かさない手はありません。
小さいながらも、超一流の不動産会社を目指してもいいのではないかと密かに考えているところなのであります。