「金の座」の時代へ

伊勢神宮式年遷宮は20年に1度執り行われるのですが、今回は「米の座」(向かって右の神殿)から「金の座」(左の神殿)への移転となります。
「米の座」の時は世の中は平穏で「金の座」になると社会全体が活発になってくるとのこと。
ただし戦争の勃発などは金の座の時が多いのだそうです。
経済的には「米の座」はデフレ、「金の座」はインフレということになるのではないでしょうか。

私が20歳の時や40歳の時にも式年遷宮は行われたはずなのですが、全く気付かずに来ました。
今回60歳になって初めてご縁をいただいたというわけです。
これを神縁というのかもしれません。
80歳の時の式年遷宮にも参加したいと思っています。
また100歳の時の参加も密かに狙っています。

日本経済が「失われた20年」で呻吟している時、日本以外はアメリカもヨーロッパも中国もまさに絶好調でした。
それがリーマンショックを境に立場が逆転したのです。
バブル崩壊以降の回復に精いっぱいだった日本の銀行は、海外の金融商品の購入までは余力がなかったのです。
従ってリーマンショックを引き起こしたサブプライム債券はほとんど購入していなかったのです。
結果的に最小限のキズですみました。
今や世界の銀行から日本の銀行に、貸付の依頼が殺到しているようなのです。

1周遅れで走っていると思われた日本経済というランナーは、実は1周早く走っていたのですね。
そこに「金の座」の20年がやってきたというわけです。
日本経済に関して、悲観的になりようがないのです。

ただし巳年には世界史を揺るがすような大事件が勃発しているのです。
前の巳年の時(2001年)も、その法則を知っている人がいて「今年は巳年なのに大事件が全く起きていない。もうこのまま『ない』のではないだろうか」と思っていたら、9月になってニューヨークでの航空機テロが発生したというわけです。
ちなみに2回前の巳年(1989年)には、ベルリンの壁崩壊や天安門事件という大事件が起こっています。

2013年の大事件がもし起こるとしたら、私は何となく中国がらみではないかと感じています。
中国は政治も経済も環境も、社会の矛盾がパンパンに膨らんでいます。
どう考えても、何らかの反作用が起きずにはすまない状態ではないかと思うのです。