式年遷宮

東京クルマ旅の道中で聴いたCDの中に、伊勢神宮の神官として40年間奉仕した(働いた)人のお話がありました。

おそらく今は80歳ぐらいではないかと思うのですが、2回前の式年遷宮の時には禰宜(ねぎ)を務めておられたそうです。

禰宜というのは、大宮司、小宮司に次ぐ、ナンバー3のポジションです(たぶん)。

その時に三種の神器の一つである鏡を持つ役割を担(にな)ったとのこと。

「重くて、重くて」というのが、その時の感想だそうですが、それを持った瞬間、感激のあまり涙がポロポロ流れ出たとのお話。

三種の神器は、天照大神(アマテラスおおみかみ)のお孫さんである、ニニギノミコト高天原からこの地上に降り立った時に、稲穂とともに持ってこられたものです。

この地上でも、少なくとも2,000間現存してきたものなので、もうそれだけでも超・貴重です。

しかも単なる物体ではなく、神の息吹が入っているわけで、感動せずにはおられないというのは容易に推測できます。

三種の神器のうち、鏡は伊勢神宮に、剣は熱田神宮に、そして勾玉(まがたま)は皇居で保存されています。

伊勢神宮で極めて重要な儀式が行われるときは、剣も勾玉も(新幹線で)伊勢神宮に運ばれ、三種の神器がそろいます。

20年に一度行われる式年遷宮には多額の費用がかかり、前回だと550億円。

また儀式の期間も計12年ほどかかるのです。

これだけの費用と年数をかける儀式は、世界広しと言えども”なかなか”あるものではないと思います。

次の式年遷宮2033年。

私はその時に寄付する(私にとっては少なからざる)目標額を決めているのですが、実質あと10年ほどの間に目途をつけなければなりません。

私の実力ではちょっとムリそうなので、既に潜在意識にインプットしました。

果たして実現するのかどうか、興味津々なのであります。