日本語と神道

日本を日本たらしめているものは「神道」と「日本語」だと思います。
初代神武天皇のY遺伝子を継承してきた125代の天皇によって、古代から連綿とつながっている「天皇制」は日本独自のユニークな政治や文化形態ですが、これとて神道から出てきているものです。

初代神武天皇は、天照大神(あまてらすおおみかみ)から数えて6代目の子孫。
もしギリシャ神話のデウスアポロンからずっと血筋が続いている王家が現存するとしたなら驚異ですが、まさに天皇家は神話の時代からつながっている家系なのです。
世界遺産に申請してもいいのではないかと思うぐらいです。

神道」と「日本語」は密接に関連しあっているのは当然ですが、祝詞(のりと)などを聞くと、二千数百年前の古代の言葉がそのまま使われ、しかもそれが理解できるのが不思議です。
すべて大和言葉だけで語られており、外来語は一つも入っていないのです。
大和言葉は日本人の心に響く言葉なのに違いありません。

ハンチントンは世界の文明を8つに分けたのですが、日本だけは他のどこの文明にも入りきれず、独自の一文明として分類しています。これもやはり「神道」と「日本語」の独自性があるからだと考えられるのです。
ちなみに8つの文明とは次のものです。
西洋文明、東方正教会文明、中華文明、イスラム文明、ヒンデゥ文明、ラテンアメリカ文明、アフリカ文明、そして日本文明となります。

キリスト教が目指すものをひと言で言い表すなら「愛」だと思います。
仏教であれば「悟り」。
ならば神道は何かと言えば「発展」と「調和」ではないかと思うのです。
神道はエネルギーに満ち溢れています。
神道は「やる気」の宗教でもあります。
「下山の思想」は、神道には到底受け入れられる考え方ではなく「坂の上の雲」を目指してイキイキと努力していくのが、神道的生き方でもあります。

また神道は「森の宗教」でもあります。
いつも豊かな緑に囲まれた「調和の宗教」なのです。
森羅万象に神々が存在し、調和しながら自然や世界を形作っています。
砂漠の祟り神に恐れおののきながら、人々が生きるというのではなく、人もまた自然と共に穏やかに暮らすというのが神道なのです。

神道にご縁をいただいたならば、自ずと繁栄発展し、調和した和(なご)やかな雰囲気を醸し出すというのが本当でしょう。
神道のパワーが必ず日本をもう一度復活させると信じていますし、また個人的には日々神様に感謝し、淡々とやるべきことをやっていこうとも思っています。