年千冊の読書力 その42

ここ3か月ほどは月末になっても読書数が足らず、四苦八苦していました。
仕事が忙しかったり、飲み会などが多くあると、必然的に読書の時間が少なくなってしまいます。
そこで今月は少々気合を入れて読書に集中することにしました。
今の私のレベルでは「月100冊」は、ちょっと無理しないと達成できないのです。

読書の有用性については全く疑問の余地はないので、読めば読むほどプラスになることは理解できています。
「経営者が本ばかり読んでどうする?」などという束縛からは解放されました。
義務感で本を読むほどつまらないことはないと思います。
義務感で3つ星レストランで食事するようなものです。
私はいつもワクワクしながら本を読んでいます。

本は読もうと思えば、誰でも読めます。
しかしたくさん読もうと思ったら、いろんな条件が必要なのです。
まずは本を読むための経済力(図書館を利用する場合は別です)。
今まで本代をケチったことは一度もありません。

読んだ本を置いておくスペースがあるかどうかも、極めて重要な問題です。
渡部昇一先生は、自宅の至る所に積み重なる本を一か所に保管するため、晩年(80歳近く)になって別の所に家を新築されたほどです。
渡部昇一先生の蔵書は約15万冊。
その地下の書斎(書庫)は、そこらの図書館を遥かに凌駕していることは間違いがありません。

立花隆の書棚』(立花隆中央公論新社・3,000円)という本を読みました。
5cmぐらいの分厚い本なのですが、書棚の写真がカラーで何ページにもわたって載っており、それを見るだけでも楽しいものです。
ただし本がけっこう乱雑においてあり、それらをビシッとそろえたらグンと雰囲気が良くなり「本からオーラが出てくるはずなのに」と、やや残念に思いました。
立花隆さんの蔵書は約20万冊だそうです。

私の書庫は計算上3万数千冊が入るようになっていて、一生本の置き場に困らないと思っていたのですが、どうも最近心細くなってきました。
2基ある電動書庫のうちの1つが、もうすぐ完全にいっぱいになります。
あとの1基にも半分以上本が埋まっています。
書庫がいっぱいになったら、いっぱいになった時のこと。
今は気にせずドンドン読んでいきたいと思っています。