人生3度目のバブル

ある不動産の勉強会に参加してきました。
まわりの話を聞いていると、どうも不動産は上げ潮状況のようなのです。
価格が上がるかどうかは分かりませんが、少なくとも不動産取引は活発化しつつある雰囲気。
安倍さんが首相になってから閉塞感が吹き飛び、皆が大いに期待している雰囲気がヒシヒシと伝わってきました。

ある大手マンションデベロッパーは、ここにきて土地の仕入れを活発化させているとのことです。
50歳代の担当者いわく「自分は新卒でこの業界に入ったが、3度目のバブルを経験しそうだ」。
最初は昭和末期の大バブル、次がファンドバブル、そして今回のアベノミクス・バブルです。

不動産には「潮目の変化」というのがあります。
「上げ潮・引き潮」や「バブル勃興・バブル崩壊」や「景気・不景気」の変化には必ず、節目のポイントのようなものがあり、そのポイントを過ぎると知らぬ間に状況が変化してしまっているのです。
昭和末期のバブル崩壊は実は1989年の11月に始まっていたのです(株価はその12月末に最高値をつけましたが)。

この時点で関西から不動産状況が変化し出したのですが、当時これが分かった人は日本でも5本の指に満たないはずです。
私はどうだったかというと、当然「全然わからない組」に所属していたのですが、「バブル崩壊かも」という情報自体には接していたのです。
しかし自分もまわりも舞い上がっている時に、いきなりバブル崩壊と言われても、そう簡単に信じられるものではありません。
半分疑っていたから、その後大変な苦労をしたわけですし、半分信じたから倒産せずに何とかここまで生き延びることが出来たとも言えます。

次のファンドバブル勃興とリーマンショックによる終焉の一連の動きには、私自身はほとんどカスリもせずに来ました。
と言うより、ファンドバブルは東京圏限定で、その他の地方にはほとんど関係がなかったのです。
東京の不動産関連業者が大儲けしているのを、横からぼうっと見ていただけだし、リーマンショックでそれらの会社が軒を連ねて債務超過に陥った時にも、何の関係もなく過ごしておりました。

で、次のアベノミクス・バブルなのですが、ここは一つ知恵を絞って対処してみようと思うのです。
大儲けするというより、この機に不動産の組み替えや処分を行い、より強いB/S体制に持って行きたいと思うのです。