世の中がどう動いていくのか?

昔と比べると、世の中のスピードがものすごく速くなっています。
特にITの世界はそうで、ドッグイヤー(犬は人間の6倍の速さで年を取っていく。つまり6倍の速さ)そのものです。
ウカウカしていると、あっという間に置いてきぼりにされそうで怖いのですが、実際にITをどう勉強すればいいのかが、よく分からないのです。
私は何でも本から入る方なのですが、何の本を買ったらいいのか自体が既に分からないのです。

先日も面白いことを聞きました。
パソコンにインターネットを通じてダウンロードすることは最近では日常茶飯事ですが、ダウンロードしても期限が来たら、そのファイルが消えてしまうというシステムがあるのだそうです。
例えば家で映画を見たい場合、今ならビデオ屋さんへ行って2泊3日でDVDを借りるのが普通です。
ところがその映画をインターネットでダウンロードし、それが3日間だけ有効で、あとは消えてしまうとなれば、ビデオ屋さんへ行って借りてくるのと全く同じことになります。
そうすると実店舗で営業しているビデオ屋さんの存在意味がなくなってしまうのではないでしょうか。

これなどデジカメに変わる過程でのフィルムメーカーの運命と同じだと思うのです。
個々の企業の努力云々(うんぬん)といったレベルの問題ではないわけです。
ビデオ店の中には全国展開し、誰でもその名前を知っている上場会社もありますが、今後の戦略を間違うと会社が消滅するという危機すらあるわけです。
会社が属している産業自体が、根本的になくなるなんてことが、あっさり起こってしまう時代でもあるのです。

アメリカでシェールガスというのが商業化されつつあります。
これは地下深く存在する岩の中から、燃料となるガスを取り出す技術によって産出されます。
これが本格的に稼働し出すと、もう中東の石油はいらなくなります。
冗談抜きで、中東は元の砂漠に戻る可能性があるのです。

シェールガスだけではありません。
日本のまわりの海にはメタンハイドレートと呼ばれる「燃える鉱物」が1兆トン存在するのだそうです。
2015年ごろには実用化できると言われています。
いま日本は世界最大の資源輸入国ですが、メタンハイドレートが実用化すると、なんと輸出国に転換するとのことです。
水は元々日本の有力輸出品候補です。
こうなると日本は実に資源大国そのものではないですか。