会社繁栄「掃除道」 その25

平成3年の8月に鍵山秀三郎先生から初めてお葉書をいただき、そこから私の運命の扉が開きました。
それ以降毎朝会社の掃除を続けてきました。
もうすぐ22年目の夏を迎えます。
掃除はやり出すと止まらないことがあり、一日2時間を超える日もありました。
最短でも1時間を切ることはなかったように思います。

掃除の適正時間というのはどれぐらいでしょう?
私の経験から言うと、1時間半ぐらいが最適ではないかと思います。
1時間半ぐらいであれば、仕事よりも掃除を優先した方がいいような気がします。
掃除が行き届かない「だらしない」オフィスでは、キチンとした仕事はできないはずです。
壁のポスターや案内の紙などが、水平になっておらず歪(ゆが)んで貼ってある会社がありますが、社員の規律も歪んでいるに違いありません。
ポスター類をまっすぐ壁に貼るなんてことは、やろうと思えば誰にでもできることなのに、それが出来ないのは「心」が歪んでいるからです。

同じように封筒に貼られた切手が歪(ゆが)んでいるのも具合が悪いのです。
書類を折るときも、端と端とをキチンとそろえて折るべきです。
会社の精神性の高さ(あるいは低さ)は、そんなところに出てくるのだと思います。
字も丁寧に書く気持ちでいれば、だんだんと上手くなっていきます。
会社のスタッフが書いたメモでも、ていねいに書かれたものを見ると、こちらの気持ちまで整ってくるし、乱暴なメモだと心が乱れます。

少し話がそれました。
要は毎日1時間半の掃除時間を目安に続けていくのがいいと思うのです。
1時間半は掃除だけでなく、整理整頓でもO.K.です。
モノを捨てる作業でもいいと思うのです。
在庫をチェックするだけでも、会社の仕事にとって大いにプラスです。
人手も時間も限られているので、掃除の範囲をいくつかに分けるのがいいと思います。
しかし必ずやるようにするのが大切。
流しの陶器の掃除が長い間抜けていて、ハッと気がついたら薄く黒ずみがついてしまっていました。
反省です。