「運のいい人」と「中身のある人」

人生の後半戦は時間との勝負であることは間違いがありません。
私は「95歳までバリバリの現役」を勝手に宣言していますが、逆にいつ死んでも悔いがないように一日一日を充実させようと努力しています。
時間は命そのものでもあります。
時間を粗末にするのは、命を粗末にするのと同じことだと思うのです。

ここしばらくは予定を入れ過ぎていました。
体調も崩したし、本来しなければならないルーティンワークにも支障をきたしていました。
そこで削除できる予定は極力削除するようにしました。
いくつか予定をカットすると、時間に余裕が出てきて「息を吹き返した」という感じがしています。

「今日の商品」に時間を取り過ぎ、「明日の商品」への準備が疎(おろそ)かになってはいけないのです。
逆に「明日の商品」ばかりに意識が集中し、「今日の商品」から手を抜いていると、途端にシッペ返しが来ます。
その辺のバランスが非常に微妙で難しいのです。
バランスの難しさは「人とのお付き合い」や「人脈開拓」でも全く同じで、あまり「鎖国状態」を続けると人脈が枯渇してくるし、あまり手を広げ過ぎても時間ばかり食ってしまうのです。

松下幸之助さんは「運のいい人とだけと付き合う」と仰っています。
あの成功者の信条なので、間違いであるはずがありません。
「運の悪い人とはお付き合いしない」ということでもあります。
もう一つ時間のムダだと思うのが「中身のない人」とのお付き合い。
これは老若男女を問いません。
「中身がない」とは、覇気がない、教養がない、やる気がない等々のこと。
従って「運のいい人」と「中身のある人」に絞ってお付き合いしていくのも、人生の後半戦では非常に大切なことのように思うのです。