上機嫌力こそ神道の神髄

「神さまからこれだけ与えられ続けているのに、それに対し自分はどうお答えしていけばいいのだろう?」という疑問が解決した時は、うれしかったのです。
その答えは「上機嫌でいること」。
上機嫌こそ神さまへのご恩返しだったわけです。

私も若い頃はすぐにキレていました。
今から振り返ると、恥ずかしいぐらいに情緒不安定でありました。
社長業などをやっている人は外面(そとづら)は良くても、社内では人格破壊者のような人が少なくありません。

早朝に東京へ行く用事があり、空港のラウンジでゆっくりしていたのですが、その廊下で30代の経営者と思える人が、たぶん自分の会社の社員に対してだと思うのですが、怒り心頭で電話していました。
私は「朝から大変だなあ」と思うのと同時に「自分も30代の時はあんな感じだったかもしれない」と複雑な心境でした。

私に言わせれば20歳が成人だなんて「とんでもない」話で、人格的な成人は60歳ではないかと思います。
自分が営業の世界で散々苦労したため、人の失敗をあまり追求しなくなりました。
よほど腹が立った時は、何も言わずその場から立ち去るのみです。

「上機嫌力」の物凄い威力を感じています。
上機嫌でいると、まわりが勝手に協力的になるのです。
私は愛想がいいほうではないのですが、それでも心を上機嫌にしていると、まわりもそれに影響されていい雰囲気になっていきます。
斎藤一人さんもよく仰っているのですが「不機嫌な人は勝手に不機嫌をしているだけ。だからそんなのにお付き合いしていてはダメ」なのです。

有難いことに、今はムリに人とお付き合いしなければならないことがなくなりました。
会合や勉強会やパーティへの参加も減らしています。
そして浮いた時間を「夢実現」のための勉強に充てています。
人脈を増やすことに齷齪(あくせく)していた30歳代とは真逆の生活です。

5年ほど前から神道に目覚め、日本の神々の素晴らしさを知り、帰依しています。
自分の後半生で、少しでも日本の神々のお手伝いをしていきたいと考えています。
神道は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)の「繁栄」と、天照大神(アマテラスおおみかみ)の「調和」の教えが2本柱になっています。

系統的に大きく分けるならば、伊勢系統と出雲系統。
いずれにせよ日本の神々のおられる、この国に生まれた喜びを、今しみじみと感じています。