企業理念と基本方針

「不動産活用と能力開発で、世の中に活力と繁栄をもたらす」を企業理念としました。
「今後いったい何をしていくのか?」や「会社の根幹をなす方針」は、やはり企業理念なしでは導きにくいものがあります。
当社の企業理念から「不動産」の言葉を外すわけにはいかず、また「能力開発」は私が一番興味があり、生涯をかけて、それこそ開発していきたい領域でもあります。
「不動産活用」と「能力開発」の分野から、当社の「明日の商品」が生みだされるはずです。

会社の基本方針は「インカムゲイン・無借金経営・小さな本体」。
不動産投資にせよ、株式投資にせよ、キャピタルゲインではなくインカムゲインを目指したいと思うのです。
これをハッキリさせることにより「浮利」を追うこともなくなります。
キャピタルゲイン狙い」は売ることを前提に不動産を仕入れ、高値で売却というイメージですが、この方式は長続きしないと思うのです(実際まわりを観察していても「成功し続ける」人は少ないのです)。

不動産業で言うならば、安く仕入れた土地を高く売るのはいいのですが、それがうまくいって次の仕入れをしようとした時、今度は逆に高い価格で購入しなければならないことが多いわけです。
ならば最初から売らずに持っていて、コツコツとインカムゲインを増やす方向で努力した方がよっぽど賢いのではないかと思えます。

インカムゲインには不動産を育てていくイメージがあります。
いわば不動産の「能力開発」。
またインカムゲイン狙いだと短期勝負はムリで、投資金額の回収や収入増のために時間が必要なのです。
私が「95歳まで現役バリバリ宣言」をしている背景には、そんな事情もあるのです。

私の不動産業の知人で、若い頃からお金を貯めては小さな物件(マンションや戸建て)を少しずつ買い足してきた人がいます。
借り入れをほとんどしないので、購入できるのはせいぜい3年に1度。
そんな方式でも30年もたてば、10物件ぐらいの不動産が手元に残り、それらが収益を稼いでくれるようになりました。
その人がキャピタルゲインばかりを狙って「売り買い」に終始していたのでは、たぶん今頃そういった資産は残っていなかったと思うのです。

基本方針には「無借金経営」と「小さな本体」もあります。
借入がゼロだと会社が倒産しにくいというのは自明のことですし、見栄のない「小さな本体」を維持するならば、経営が非常に楽です。
損益分岐点が低い分、ムリな経営をしなくてすむからです。