クアラルンプールへの旅 その5

今回は1泊3日の旅行だったのですが、一人旅だと、これで十分という気がします。
私の旅行はいつも期間が短いので、飛行機代がモッタイナイと、よく言われるのですが、私に言わせれば「時間」のほうがモッタイナイのです。
クアラルンプールは都市としての魅力はあると思いますが、観光的にはそんなに目立ったものはないように思います。

イスラム教の国なので、スカーフをかぶった女性をたくさん見かけます。
税関でも黒いスカーフをかぶった女性が働いていました。
イスラム教はお酒が禁止されていますが、マレーシアはこの点、かなり緩やかな感じがします。
本当は仏教でもお酒が禁じられているのですが、私が知っている限りお酒を飲まない坊さんはいません(体質的な意味で飲まない人はいるのでしょうが)。
東南アジアで広まっている上座仏教では、僧侶は絶対アルコールを口にしませんが、こういった取り決めは国によって随分違ってくるということなのでしょう。

今マレーシアに不動産投資をしようという、日本の個人投資家や不動産会社の動きが、けっこうあるのです。
また引退後のロングステイ先の人気地として、マレーシアは脚光を浴びています。
私は不動産投資はしようとは思いませんが、「この国なら住んでもいいかな」とは思います。
社会が安定していて、しかも経済が発展していく国であることは、今回訪問してみてよく分かりました。

物価は日本の3分の1ぐらいだそうです。
気温は1年を通して30度ぐらいなので「温暖」を通り越して、ちょっと暑いのですが、逆に凍えるような寒さがないだけましではないでしょうか。
マレーシアはいろんな民族がいるので、もうそれだけでエキゾチックです。
イギリスが宗主国だった国は「法治国」が多いのです。
「人治国」だと、支配者の気分によって法律の解釈がコロコロと変わるので、落ち着いて住んでおられません。

クアラルンプールの醸(かも)し出す雰囲気は全体的にホンワカとしていて、ニューヨークや北京や上海やソウルのような競争社会ではありません。
それでいて高層ビルが立ち並び、一流のショッピングモールもあって、東京と比べても遜色がない感じがしました。
ショート・トリップではありましたが、やはり行ってよかったと思います。
勉強になりました。