街のお店の変化

街のお店は少しずつ、毎年変化していっています。
酒屋さんやガソリンスタンドがどんどんなくなっていった時期がありました。
またこれだけインターネットが発達してくると、小売業の形態がずいぶん変わってきているに違いありません。
百貨店の売上が年々減少しているのも、ネット販売の普及と大いに関係しているのだと思うのです。

お店の中で一番「閉店率」が高いのがレストランや居酒屋などの飲食店ではないでしょうか。
開店して2年持つ店は稀ではないかとさえ思えるのです。
逆に10年以上営業しているお店は、それなりに魅力があり「街の顔」となっているのではないかと思います。
飲食店はいい人材も集まりにくく、また人が長続きしにくく、店を出しやすい分、撤退もしやすいといった印象があります。

ビルや店舗の「テナント募集」の看板が外れた後、どんな業種が入っているかを観察すると、最近多いのが「整体院」と「マッサージ店」(風俗ではない、まともなお店です)。
ペット診療所(獣医)も結構増えているような気がします。
昔ながらの美容院や医院も、いぜん有力テナント候補です。
よく考えてみると、これらはすべてインターネットでは販売できないものばかりなのです。
実際にそのお店に行かないとサービスを受けられないものばかり。
ネット販売に影響を受けない業種です。
これはかなり重要なポイントではないでしょうか。

よく国道や県道などの大きな道路に面して、小さな飲食店が営業していることがあります。
お昼時などクルマで走っていて、そういったお店に入ろうと思うのですが、まず車を置くところがありません。
駅から遠く歩行者だけを相手にしていても、商売にならないような場所なのに、駐車場がないというのは致命的だと思うのです。
駐車場が完備している外食レストランに行かざるを得ないわけです。

当社も昨年、ビルの1階から2階へと移動したのですが、1階と2階とでは全然コンセプトが違うのですね。
1階は「店舗」、2階は「オフィス」なのです。
店舗はお客さんが来店することが前提。
それなりに営業担当も待機しておかなければなりません。
それに対しオフィスは「知的作業所」。
来店を前提としないので、いわばマイペースで仕事が進めていけるわけです。