汗水たらして不労所得 その1

「汗水たらして不労所得の元を作ろう!」というのが私の提言の一つでもあるのですが、不労所得と言えば、まず挙げられるのが不動産と株。
これらをじっくりと研究していきたいと思うのです。

私は大学卒業以来36年間、不動産業に従事しています。
大手不動産会社での分譲住宅の販売から始まり、売買仲介、賃貸仲介、建売、投資用収益物件、賃貸管理、駐車場、コインパーキングと様々な業種をこなしてきました。
従って不動産のいいところも悪いところも、体験的によく分かっていると自分では思っています。

不動産を所有していて、一番のメリットと思えるのが精神的な安定感。
借入れが極端に多いと精神的な安定感はあまりないかもしれませんが、ふつうは不動産を所有していると、何ともいえぬ充実感があります。
持家だと地域に対する愛着や責任感のようなものも芽生え、人間的な成長もあるように感じるのです。

男は「一家の主(あるじ)」という自覚だけで「三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」的成長を遂げます。
この効果は無視できないと思うのです。
私自身は人から「持ち家か賃貸か」の相談を受ければ、資金的なことをクリア出来るケースであれば、持ち家を勧めたいと思っています。

逆に不動産投資については、保守的で慎重な姿勢を崩していません。
いま個人投資家が増えてきて、アパートや賃貸マンションなどの収益物件を所有することが一種のブームのようになっています。
個人投資家が書いた本もたくさん出ていて、私もよく買って読むのですが、皆さん長期的な視点がやや欠けているような気がしています。
不動産投資は時間を味方にしなければならないのです。
投資前も長い時間が必要だし、投資後もやはり長い時間が求められるのです。