中国経済を見る その2

中国では過剰流動性によるインフレが起きています。
日本のバブルの場合は「資産インフレ」で、不動産や株やゴルフ券や株の価格が上がっただけで(すさまじい上がり方でしたが)、一般の消費財の値上がりはほとんどありませんでした。
今回の中国のインフレは、不動産バブルだけでなく、食料品の値上がりまで起こっています。

中国のデータはデタラメで、日本を追い越したというGDPも、かなり眉唾ではないかと、私は思っています。
発表されるインフレ率も、実体から大きく離れ、現地で生活する人は「とてもそんな低いレベルの物価上昇率ではない」との思いがあるようです。
本当のところのGDPは、中国の首相を始め誰もハッキリとは分かっていないのではないかと推察されます。

「数字をごまかさない」は近代資本主義の基本で、これを操作すると株式市場自体が成り立たなくなります。
例え非上場会社であったとしても、数字を誤魔化しているうちに訳が分からなくなり、正しい経営判断が出来なくなってしまいます。
ついでに言うと「複式簿記」こそが、かつてのヨーロッパ各国の国力を増加させ、東洋やアラブ社会に圧倒的な差をつけたものだという人すらいます。

複式簿記で数字を誤魔化すと辻褄が合わなくなり、会計自体が成り立たなくなります。
恣意的に数字をいじると、必ずその反動が来るのです。
それは国でも会社でも全く一緒。
また経済や経営だけの話ではなく、軍事においても同じです。
どんなに不都合な状況であっても、数字は透明にしておかねばなりません。



道野さん、上月さん、今日もブログを読んでいただき、ありがとうございます。
きのうはお疲れさまでした。