「必要でないものは捨てよう!」という教えがあります。
確かに捨てるとスッキリするのです。
捨てる時のネックとなるのは「まだ使えるかもしれない」と「もったいない」。
「まだ使えるかもしれない」モノは永久に使わないし、モノが空間を占拠してしまい、片付かなくてイライラする方が人生にとってもっと「もったいない」のです。
*
必要もないのに自分が取り込んでしまうのは一種の執着に違いありません。
執着を捨てるというのは、心の修行でもかなり高い境地。
難行苦行せずとも、モノを捨てるだけで高い境地に近づけるなんて、こんなありがたいことはないではありませんか。
*
私はこの3年の間に、自宅の引っ越しと会社の引越しの両方を行いました。
いずれも思いっきりモノを捨てて、新しい場所に移動しました。
自宅の場合は、今までより利便性はいいけれど狭いところに移ったので、本気で捨てなければ人が生活する空間がないという状況でもありました。
ただ単に取り置いているだけのモノを、捨てに捨て去りました。
かつて父が手広く商売をしていたり、昔からの蔵などもあったりしたので、大袈裟でなくトラック何台分もの処分をしました。
*
会社の方も例外ではありません。
当社も父の建設業の時代から数えれば創業65年、また私の不動産業でも30年経ちます。
やはり要らぬものがたまりにたまっていたわけです。
ちなみに会社の引越しは15年から20年に一度ぐらいはやってもいいのではないかと思うほど「整理整頓」には有効です。
引越しは「モノ捨て」の最大のチャンスだし、汚れがこびりついてしまったキャビネットや机などを処分する絶好の機会でもあります。
当社も引越しに際し机を新しいものに変えたので、オフィスの清々しさがグンとアップしました。
それだけにとどまらず、机が新しいオフィスに先に入ったので、引越しの段取りが格段によくなったというメリットもありました(会社の引っ越しは、何せ営業しながらしなければいけないので大変です)。