コインパーキングの役割

東京の友人が「スカイツリー」の工事の見学に行ったのですが、その周辺はすごい人波だったそうです。
まわりのコインパーキングも当然いっぱいで、料金も10分200円〜250円という高額。
1時間1,200円〜1,500円の計算です。
関西で言えば、まさに梅田の一等地でのコインパーキングの料金と同じぐらい。
スカイツリーは工事中でこうなのですから、完成すればどれだけ混むか予想がつきません。

浅草寺の周辺のコインパーキングも30分600円(つまり1時間1,200円)なのに、どこも満車とのこと。
さすがに東京は経済の規模というか人の多さが違います。
コインパーキングは車が集まる場所でないと成り立たないのですが、名所旧跡は人や車の吸引力がスゴイわけです。
しかも1,000年間もの間、多くの人が途切れずやってきているという所も少なくありません。

コインパーキングにとって最高の顧客は「工事車両」。
近くに大型の工事現場があると、売上は大きく上昇します。
工事で潤い、完成したらその施設でまた潤うというのは理想的なコインパーキングの一つの姿でもあります。

コインパーキングに適している場所は、駅の近くはもちろんのこと、公共施設や病院や有名な神社仏閣の周辺です。
あるいは大型マンションが集積しているところも悪くありません。
しかしながら周りに特徴的な施設は何もないのに「こんな場所で、どうしていつも繁盛しているのだろう?」と不思議に思うコインパーキングもあります。

住宅地の中にポツンとあるコインパーキングであっても、よく利用されているところがあり、そういったところは月極め駐車場の代わりに使われているのかもしれません。
コインパーキングの方が普通の月極め駐車場よりも、集金や管理面で手間が少なくてすみます。
ただし機械類の初期投資にお金がかかるので、そこが「月極め型コインパーキング」の普及のネックかもしれません。
電気自動車が今後増えてくるならば、コインパーキングに高速充電設備が設けられるに違いありません。
そうすると「月極め型コインパーキング」が、普通の月極め駐車場の役割を、もっと担っていくようになるのかもしれません。
既存の駐車場がコインパーキングにかわるという動きも考えられます。