変化できる状態に変化する

当社はバブル時の多大な借入金をゼロにし、固定経費を思い切って下げてきました(3年前の半分になっていると思います)。
一定の安定収入が得られるようにし、安心して「次の一手」を考えられる体制にまで持ってきました。
社長が資金繰りに走り回っていては「次の一手」が生まれるはずがありません。

嵐が来るのを予想し、それに対し手を打っておかねばならないのです。
嵐の期間は3年から5年。
時期は2012年前後。
中国経済から動乱が来るはずです(従って日本経済にも相当影響大です)。
でも嵐の後は快晴。
文字通り「『日本』晴れ」が来るはずです。

今は「停滞しているのではなく変化している」と捉(とら)えるべきでしょう。
まだその変化は姿を現しませんが、アンテナを張って、市場の変化にしっかり対応しなければならないと思っています。
会社経営においても、過去の成功体験はちっとも役に立たないばかりでなく、かえって有害ですらあります。
強力な代理店網を作ったがために、それが足かせとなりインターネット時代に対応できなくなっている大企業も少なくありません。

自動車一つとっても、電気自動車が出てきました。
今までエンジンやトランスミッションの開発に膨大な時間と経費をかけてきたものが、電気自動車になると一挙にそれらがいらなくなってしまいます。
部品だって電気自動車になれば2分の1から3分の1に。
いらなくなる部品を作っているメーカー自体がいらなくなる危機に面しているのです。
ユーザーの志向が、ある時いっせいに便利な電気自動車に向かえば、従来のエンジン自動車は「ノスタルジー」や「レトロ」以外に存在理由がなくなるかもしれません。
今日の王者が明日の王者であり続ける保証はないのです。
変化はチャンス。
時代に即して自らも変化する者のみが生き残れるわけです。
どう変化したらわからない場合でも、まずは変化しやすい体質に変化しておくことが大切なのだと思うのです。