電気自動車は新しい電気製品

ウィンドウズ95が発売された1995年以降の15年間はITの大飛躍期でした(今も飛躍中かもしれません)。
またITによる社会の大変革の時代でもありました。
これからの10年のリード・オフ・マンはたぶん「電気自動車」。
調べれば調べるほど大変な潜在能力を持っていることが分かってきました。
今の自動車が変化するのではなく「全く新しい電気製品が世の中に出現する」くらいの考え方のほうが本質を突けるのではないでしょうか。

省エネやクリーン産業への移行は「環境を守る」と同時に「脱石油」という意味も持っています。
石油への依存度を減らしていけば、エネルギー問題への足かせがなくなります。
原油代金の支払いが減っていけば、日本のフリーハンドの幅が広がります。
コストを使って集めた税金を、コストを使ってばら撒くのではなく、企業や家庭での太陽光発電への補助金などに用いて、一挙に石油依存からの脱却を図ればいいと思うのです。

電気自動車は電気蓄電器でもあるのです。
しかも動く蓄電器。
料金の安い夜間電気を電気自動車に蓄電し、昼間はそこから電気を取り出すなんてこともできるかもしれません。
電気自動車の方がガソリン車よりも、走るコストはかなり安いそうです。
しかも夜間料金を利用すれば、もっと安くなります。
今も既に実用化されているようですが、屋根につけたソーラー装置で、エアコンの一部の電気を賄(まかな)っているクルマもあるようです。
自動車がガソリンを使わなくなったら、かなりの石油が浮いてくるのではないでしょうか。