氣を引き出し、波動を整える掃除

鍵山秀三郎先生に出会って以来、毎朝2時間の会社での掃除を続けています。
平成3年8月から始めているので、もう19年目に突入しました。
掃除を続けてよかったかと問われれば、間違いなく「よかった」と断言できます。
「不動産業では日本一きれいな会社」を目指しているのですが、そこそこ目標は達成できているのではないかと思っています。

「鍵山流掃除道」には、自社だけでなく周辺をもきれいにするという特徴があります。
鍵山先生が率いてこられたイエローハット社では、驚くほど広い範囲を掃除し続けてきました。
確かに街をきれいにしていくと、住みやすくもなるし、犯罪も減ります。
イエローハットのような会社が日本に増えていくと、もうそれだけで日本全体の街のレベルが3ランクぐらいアップするのではないかと思います。

「整理整頓清掃」の本をたくさん出している、ある著者がいます。
私も感銘を受け、とても刺激になっているのですが、著書ではいつも自分の部屋まわりの話に終始しています。
著者の「掃除をして運気や幸せを呼び込む」という考えには100%賛同し、実際そうなるのですが、やはり「小乗」で終わってしまっているのではないかと感じるのです。
掃除にも仏教のように「小乗」と「大乗」があるのだと思います。

ここ数年、当社も正社員の数が減り、掃除をする人員が足りなくなってきました。
自社の掃除だけなら、何とかいけるかもしれませんが、会社周辺の掃除もするため時間が足りません。
そこで「助っ人」をお願いすることにしました。
週3回手伝って下さるSさんは、明るく元気で、その姿を見るだけでエネルギーをいただけます。
掃除には目に見えるものをキレイにする効果だけでなく、目に見えないものをも整え「氣」を引き出す効用があります。
いい人がした、いい掃除のあとには、いい「氣」が充満してくるわけです。

また最近、学校の後輩でもあるOさんの掃除会社にも助っ人をお願いしました。
Oさんは防衛大学にも入学したことがあるという異色の人材です(途中から別の大学に移りました)。
Oさんの掃除する姿を観察していると、落ち着いた丁寧(ていねい)な動きで、掃除とともに波動をも整えているというのがよく分かるのです。
私も18年間に1回か2回「掃除している姿からオーラが出ている」と言われたことがあるのですが、まさにそんな感じ。
改めて掃除の奥深さに目が見開かれた気がしました。