異業種交流勉強会

きのうは「一世塾」という勉強会がありました。
場所は新地の中の日本料理店。
少し早く着いたので、新地を久しぶり(たぶん30年ぶりぐらい)に歩いてみました。
「今から出勤」の着物を着た女性も多かったのですが、内面から匂い立つような上品さを感じる人は皆無でした。
夜の街と自分の波長がもう合わなくなっているようです。

一世塾というのは一種の異業種交流会。
メンバーは7名。
ほかのメンバーの話を聞いているだけで、とても参考になります。
ともすれば宝塚で「井の中の蛙」になりがちなのですが、たまにはこういった会に参加し、世の中の動きと生の情報を知る必要があると痛感しました。

昨日のテーマは「わが社はこうやってこの不況を乗り切る」。
大阪のビジネス街で拠点を構える不動産仲介のメンバーは、いま借りているオフィスから新しく購入したオフィスへ移るそうです。
今は驚くほど安く買うことができ、月々の家賃がなくなり面積は広くなるとのこと。
今の経済だからこそ出来る「戦略的な攻撃」というのがあるのですね。

地域密着型の不動産会社の場合は、あまり遠くに移動してしまうのは難しいのですが、ビジネス街での不動産業の場合は、事務所の移動が比較的カンタン。
空中店舗だってO.K.
そこが「お店」と「オフィス」の違いなのでしょう。

ずっと東洋医学を勉強し、2年間の鍼灸専門学校で学んだ後、今度新しく鍼灸治療院を開設したメンバーは、店を構えず、顧客(患者)の会社などへの往診専門でいくそうです。
もともと気功のような超能力を持っている人で、私も今度来てもらう日の予約をしました。

司法書士のメンバーは、登記関係の仕事が減った分、訴訟関係の仕事が増えたそうです。
もともと法律に詳しく、平均的な弁護士よりもずっと知識があるので、この人にとっては打ってつけの仕事かもしれません。

建設業のメンバーは、入札などのハンティング手法から、地域密着型へのファーミングへ徐々に軸足を移動させているようです。
小さな工事が多いので、売り上げは伸びないが顧客数は増えていっているとのこと。
修理やリフォームを気軽に頼めるお店というのは、一般の人にとっては馴染みが薄いもの。
「住まいのワンストップ店」がその目指すべきコンセプトかもしれません。

会計事務所を経営するメンバーは「クライアント」の繁栄が即、自分の「会計事務所」への繁栄へとつながるわけです。
単に事務上の記帳だけにとどまらず、顧問先にアドバイスできる能力や人間力が、税理士にとっての差別化に違いありません。
これは余談ですが、顧問先への訪問のついでに、その近くの市民プールで泳いで帰るとのこと。
大阪など各区に市民プールがあり、料金も安く、まことに手軽な健康管理なのだそうです。