企業理念をもう一度考える その1

企業理念を一応考えているのですが、時々書かないと忘れるのです。
「不動産活用と能力開発で、世の中に活力と繁栄をもたらす」がそうなのですが、この文章の中に当社の今の事業と今後やっていきたいこととの両方を上手く織り込めたと思っています。

不動産は一つとして同じものがないというのは人間と同じで、それぞれが持つ個性や潜在能力をいかに存分に発揮させるかが課題であるのも同じです。
当社がすべての不動産の面倒を見るというのは不可能ですが、縁のある不動産の活用法を一生懸命考えたいと思うのです。

世の中が高度に発達してきたのは「分業化」が進んだからだとも言えます。
分業化とは各自が得意な分野に特化するということでもあります。
会社だって「いかに得意な分野を磨いていくか」が勝負ではないでしょうか。

カー用品のチェーン店でナンバー2の会社があります。
自店のみならず、その周辺をも徹底的に掃除することでも有名な会社なのですが、一時期赤字を出し低迷しておりました。
しかし社長が替わり、自分の得意な分野のみに事業や商品を絞り、また得意でない分野から手を引くことにより、見事に復活したのです。

その会社の得意な分野とは主に「タイヤ交換」です。
また携帯電話なども扱い出していたのですが、こういった不得意な分野からは撤退。
不採算店の処理や組織の統合などの手を次々と打つと、会社がよみがえったというわけです。
余程ひどい放漫経営でない限り、適切な手を打てば会社というのは、その潜在能力を存分に発揮し出すものなのかもしれません。

星野リゾート」は一度潰れた旅館やリゾート施設を、次々と再生させていっています。
時代に取り残され、どうしようもなかった施設が、星野リゾートの手にかかるとキラキラと輝き出し、人気スポットになるから不思議です。
これなどは不動産活用の最たるものではないでしょうか。