経済を引っ張る新しい産業

世界的な経済危機に対し、需要を増大させる必要があります。
できれば新しい産業による需要拡大。
アメリカ経済をIT産業が引っ張ったように、次の時代を創造するような産業。
例えばロボット産業。
日本が一番得意な分野でもあります。

生産的に一番得意ということもあるのですが、ロボットは心情的にも日本人に合っています。
何と言っても「鉄腕アトム」のイメージが日本では強く、ロボットは人間の味方なのです。
介護や家事や警護をロボットが人に代わってする時代は、もうすぐそこ。
人口が増えないのだから、大いにロボットに活躍してもらわないと。

私が今一番求めているロボットは掃除ロボット
以前に会社用に、自分で勝手に掃除する「掃除機ロボット」を購入したのですが、すぐに故障してしまいました。
その掃除機ロボットは日本のメーカー製ではなく、日本製ならそんなに簡単に故障しないはず。
どうして日本製が販売されていないのか不思議です。

ロボット以外の内需創造産業と言えば、やはりソーラーを始めとする省エネ産業。
太陽や海洋のエネルギーを利用することによる、石油に頼らない国づくり。
定額給付金に回すようなおカネがあるのなら、後世の子供たちのためにも、それを研究費に充て、実現化へ向かってほしいと思うのです。

前回のバブル崩壊は日本国内の問題だったのですが、今回の世界金融危機は外から押し寄せてきたもの。
日本は外からの危機には強いという歴史があります。
黒船の外圧にも、結論から言えば日本は見事な変身を成し遂げました。
戦後の焼け野原からも大変身。
今回の経済危機も日本にとっては大チャンスという気もしてくるのです。

前回のバブル崩壊で学習しているので、今回の世界金融危機の今後の流れも非常によく分かります。
サブプライムローンだって前回の日本のバブル融資と同じようなもの。
金融機関が破たんしたり、合併したりする過程も同じようなもの。
実体経済が長く暗いトンネルに入る動きも同じ。

そこから抜け出す方法も多分同じはず。
ミクロの企業経営は大変ですが「いったいこの先どうなるのだろう」という不安を持たなくていい分だけ、今回は救いがあります。
今回の世界経済危機で、もし根本的に変わるかもしれないものがあるとすれば「ドルが基軸通貨から離れること」。
具体的には原油代金をドル以外の通貨で決済すること。
経済力の裏付けがないのに、アメリカ経済の救済にドルを使いすぎると、今度はドル自体への信頼感が揺らいできます。
そうするとドルの下落へ。
今はまたドルが少し上がっているのですが、今後もドルの動向を注意深く追っていきたいと思っています。