自転車で風景が変わる

電動三輪の自転車を購入してから、自転車の魅力にハマっています。
電動とは言え、普段はほとんど使いません。
ただ電動を使えば、宝塚市内の舗装道であればどんな山の上でも行けるように思います。
コインパーキングの集金に回る途中、1か所だけ電動にしても登れないところがあったのですが、そこもギアを「軽」にすることで、あっさりペダルがこげてしまいました。
ちなみにギアは3段階です。

自転車に乗ってみて初めて分かったこともけっこうあります。
緩やかな傾斜の場合、道が上り坂なのか下り坂なのかは、歩いていてはよく分かりませんが、自転車だとすぐに実感できます。
自転車は法的には車道の左端を走るのが基本。
実際、歩道はガタガタしていて走りにくいことが多いのです。

自転車に乗った高さというのが、実に街の観察に適しているのですね。
海外で馬車から見る街の風景は抜群なのですが、ちょっとその感じに似ています。
街の雰囲気を知るには、適度なスピードの自転車が最適。
スポーツ自転車の場合、時速50キロで走ることもあるようですが、三輪自転車だとママチャリよりももっと遅いのです。
しかしゆっくりのんびり走っていると、ペダルの先から幸せが体にしみこんでくることを感じることがあります。

先日、電動三輪自転車に乗って、ある車のディーラーに行きました。
セールスの人から展示してある自動車の説明をいろいろと聞いたのですが、帰る時に私の自転車に気付き、えらい興味を示してきました。
自動車のセールスの人は、本来的に機械類が大好きなのでしょう。
逆に自転車のことを根掘り葉掘り質問され、どちらがセールスマンか分からなくなりました。

自転車に乗るようになってから、自転車の本もよく読みだしました。
それも中高年になってから自転車にハマった人の本。
何冊も出ていて、しかも面白い。
たかが自転車に乗っているだけなのに、本に書くぐらいのネタがいっぱいあることに驚かされます。

今日、本を読んで仕入れた情報。
今、折りたたみ自転車で一番軽いのは、パナソニックの「トレンクル6500」だそうです。
重量わずか6.5キログラム。
折りたためば、駅の400円のコインロッカーにすっぽりと収まってしまうのだそうです。
それを読んだ瞬間、いつの日かそれを自分が購入するのを予感しました。
2,3年後にはヨーロッパの街をその自転車で走り回っているかもしれません。