魔法の数字「1万」

その道の一流になるための目安は「1万時間それに打ち込む」のようです。
ミュンヘンオリンピック金メダルの男子バレーボール監督だった松平康隆さんは「一流の選手になるにはまず1万時間の練習をしなさい」と指導。
中学・高校の6年間で1万時間の練習をしようと思ったら、1日5〜6時間。
並大抵ではありません。

将棋の米長邦雄さんも奨励会に入ってから1日6時間ずつ将棋に打ち込み1万時間。
柔道でも1万時間練習すれば、現役最強である五段ということになるのでしょう。
松平康隆さんや米長邦雄さんのような超一流の人たちが揃って「1万時間」を掲げているところを見ると、この1万時間が成否を決めるポイントのようです。
毎日1時間なら30年。
3時間なら10年。
6時間なら5年という目安です。

私の掃除道は18年目(詳しく言うと17年と6カ月)。
休みの日は掃除をしていないので、年間290日ほど。
1日2時間×290日×17.5年=10,150時間
かろうじて1万時間を超えたことになります。
私は勝手に「掃除道五段」と自称しているのですが、まあそんなに根拠がないわけでもないわけです。

読書でも1万冊を超えたころから、多少「読書家」と言えるようになるのかもしれません。
私の蔵書はたぶん1万冊。
渡部昇一先生の15万冊と比べれば足元にも及びませんが、この1万冊を足掛かりに、本の世界への探検をもっともっと広げていきたいと思っています。

私は「95歳までバリバリの現役で働く」をモットーにしているので、そうするとまだ40年あるわけです。
従って全く新しい分野のことを始めても、毎日1時間ずつコツコツやっていくならば、1万時間は十分こなせることになります。
仮に2つの新しいことに挑戦するにしても、それぞれ1時間ずつ時間を取っていけば、どちらも1万時間のマスターコースと相成ります。

例えば英語は1日1時間も勉強していないのですが、社会人となってから30年間ずっと勉強をし続けてきました。
同じように、もう2つぐらいは語学をマスターできそうです。
未来にいっぱい夢が詰まっていると、ウキウキしてしまいます。
未来があるのを青年と言う。
隠居などしておられません。