ハンブルグ 1日目

deguchi2008-05-03

写真のルフトハンザ機に乗り、フランクフルトへ。
飛行時間は予定よりも短い11時間50分ほど。
ビジネスクラスに乗ったのですが、この時期にしては意外に満席ではなく、ポツポツと空席も。
パッケージ・ツアー客と思われるお年寄りの夫婦が半分ぐらい。
あとはドイツ人といった感じでしょうか。

胃の調子が完璧ではないので、食事の量はかなり控えめに。
むろんノン・アルコール。
ついでに本を読むスピードも控えめに。
飛行機の中では4冊だけの読書でした。
1.『新個人旅行 ドイツ』 ーーー 昭文社 1,700 AA
2.『国富ファンド・ウォーズ』 小森正彦 東洋経済新報社 1,600 AA
3.『手にとるように世界史がわかる本』 小松田直 かんき出版 1,500 AA
4.『古事記逆説の暗号』 関裕二 東京書籍 1,500 A

『手にとるように世界史がわかる本』は、頭の中の世界史が整理され、とても面白く読めました。
「世界史の勉強」と構えてしまうとシンドイですが、こういった本を気軽にどんどん読んでいけば、世界史の流れも知識もよく分かってくるのではないかと感じます。
ある程度の知識が身についたら、英語でも歴史の本が興味を持って読めるようになるはずです。
歴史を取っ掛かりとして洋書に親しむというのが、今のところ一番手っ取り早いような気がしてきました。

『国富ファンド・ウォーズ』というのも面白く読めました。
「国富ファンド」は今のところ「政府系ファンド」を意味していますが、その概念やシステムはどんどん変化していくような気がしています。
今までは軍事力が国際勢力に影響をもたらす大きな要因でしたが、今後は「国富ファンド力」も見逃せない要因になってくるのではないかと思います。
大国のイメージとは違う国が今のところの先進国。
アブダビやドバイやシンガポール
ロシアや中国もあとを追う準備をしています。

19世紀イギリスは、スペインやオランダやフランスを軍事力で駆逐し、ついには世界の覇権を握ったわけですが、今後は軍事力ではなく「国富ファンド力」が世界勢力を決定付ける可能性だってあります。
また国富を上手く運用していけば、税金を取る必要すらなくなってしまうことだって考えられます。
所得税法人税相続税がいらない国ができれば、優秀な人や企業がその国に集まってきます。
そうすると資産家や優秀な技術者や優良企業を確保するために、国同士の競争が始まるかもしれません。
より暮らしやすく、より働きやすい国にしていかなければ、国自体が競争に敗れて倒産。
ひょっとしたらそんな時代がもうそこにまで来ているのかもしれません。
と、まあ、そんなことを考えながら、ハンブルグのホテルで真夜中にブログを書いているというしだいです。