サブプライム以降の不動産市場について

Oさんからは1年半ほど前に一度お話をしてもらっています。
その時の話は「収益物件は市場に出てきていないので分かりにくいが、実はダブダブの状態」。
市場での状況と自分の感覚のギャップに、何か腑に落ちないものを感じていた私は、この言葉に「目からウロコ」で、このあとひじょにスッキリと市場の動きが見えてきた経験があります。

中流層の没落は世界的な傾向。
「物価は上昇、しまし賃金はそのまま」も世界的傾向。
日本では、金利はこれ以上下げられないし、財政も出動できないので、政府の手持ちのカードがない状態です。

非公開の収益物件が随分市場に出てきているとのことで、Oさんは毎週のように見に行っているそうです。
なかなか買う気になるものはないそうですが、利回り15%以上のものも入手可能だという感覚はあるそうです。

日本以外の不動産に目を向けると、例えばベトナムは暴騰し、そして暴落。
なのに物価上昇。
経済も国民生活もちょっと大変のようです。
先進国の不動産価格も下がっています。
特に不動産バブルだったイギリスやスペインは、その反動も大きいようです。
唯一カナダだけが先進国の中では不動産価格が下がっていないそうです。
日本もデータ上ではほとんど下がっておらず、国富ファンドや外資にとっては、日本の不動産はまだまだ魅力的なのかもしれません。

アメリカの会社のいくつかのコールセンターがインドにあるというのは聞いていましたが、大連に日本のコールセンターがあるというのは初めて聞きました。
「地球は丸いのではなくフラット」になっています。