磁場を整える

家でも職場でも、汚れがこびりついていると、それが悪い波動を引き起こし、運気を下げていきます。
自分が住んだり働いたりする場所は、いい磁場にしなければいけないのです。
鍵山秀三郎先生を知ってから、17年間掃除を続けてきたわけですが、最近になってもう一段深い掃除の意義が分かり出して来ました。
掃除は目に見える効果よりも、目に見えない効果の方が大きいのですね。

トイレなど、普通の会社なら大掃除でもしないようなレベルの掃除を毎日やっています(それが鍵山流)。
掃除に目覚めた会社では、社長自らトイレ掃除をやっているところも多いのですが、当社も例外ではありません。
毎日スポンジで便器を洗うのですが、そうすることによりトイレがオーラを発揮しだします。
いい波動が出てくるのです。
磁場を整えると、心の状態も体調も整います。災難からも身が守られることが感覚的に分かってきます。

週に3回掃除の手伝いに来てもらっています。
「外部から掃除のお手伝いに来てもらわなくても、社員全員で掃除をすればいいではないか」ということですが、現実にはなかなかそうはいきません(イエローハットさんでも全員が掃除をしているというわけではないのです)。
掃除のお手伝いのおかげで、私自身は普段できない場所を掃除することが出来るようになりました。
キャビネットや机の周辺などは、当然毎日拭いているのですが、私が雑巾を持つと真っ黒になるところがまだあるのです。
けっこうキレイにしている当社でもそうですから、普通の職場だとどれほど汚れたところが残っているのか、ちょっと想像がつきません。

一流ホテルや超一流ホテルは、清潔感が突き抜けています。
いくら格付けが高いホテルでも、何となくだらしない雰囲気が出てきたら危険信号。
最悪の場合は倒産にまで向かいます。
一倉定先生がボロクソにこき下ろした、東京のある一流ホテルは食中毒を出しました。
どうして具合が悪いと思ったかを、一倉先生に直接お聞きする機会があったのですが「階段の絨毯が汚れていた」。
一事が万事で、気の緩みはすぐに外見に表れるのですね。

一つの会社でも長い年月の間には、雰囲気や力が上がったり下がったりするものです。
上がる方はともかく、下がる方は「油断」「傲慢」「甘え」「飽き」などが原因です。
企業は常なるイノベーションの連続でないと生き残れないわけですが、その中には内的なイノベーション、もっと言えば心のイノベーションも含まれているのかもしれません。