経営コンサルタントの一倉定先生は環境整備についても口を酸っぱくして説いておられました。
環境整備とは一言で言うなら掃除と片づけのことです。
これは後に私のメンターになった鍵山秀三郎先生が、生涯かけて貫いてこられたものでもあります。
尊敬する両先生が同じことを述べているわけで、当然ながら私も掃除には相当力を入れてきました。
「本気掃除」を始めて、もう30年も経ち、相変わらず会社も自宅もピカピカです。
自分の心が乱れるとまわりの環境も乱れるのですが、逆に整理・整頓・清掃に力を入れると心が整ってくるという現象があります。
神社やお寺でも、掃除が修行の基本となっているのはそういうことでしょう。
一倉定先生はお店でも会社でも、外から一目見ただけで、そこが黒字か赤字かが一瞬にして分かったそうです(ただしシャッターが閉まっていたら分からなかったそうですが)。
優秀な工場は例外なく床がピカピカです。
掃除には単に掃除に終わらない、目に見えないすごいパワーがあるようです。
掃除によって姿を現したオーラのようなものがお客さんを呼びよせるのかもしれません。
鍵山秀三郎先生は、自転車での行商から会社を一部上場にまで持っていかれた方ですが、そのあいだ幾度も経営危機に会い、その都度、掃除によって救われたと仰っておられました。
日本の神々は特にキレイ好きでもあります。
キレイにしておかないと会社や自宅に福の神がやって来てくれません。
書斎に神棚を祀り、常にきれいに掃除していると、書斎自体がパワースポットになってきました。
書斎に入ると気持ちが落ち着き、頭もスッキリし、勉強したくなるのです。