プロフェッショナリズムが世界を導く

もし世界共通法というのができるとすれば、商法だと言われています。
国際的なビジネスは一つのルールに則(のっと)って行なっていかないと、混乱するし、発展しません。
たぶん今でも貿易などでは unwritten law として文章でないにしろ、共通のルールの下にビジネスが行なわれているのだと思います。

世界には国際的な組織が3つあるといいます。
一つはカトリック
もう一つは共産主義
そして最後の一つは海軍だそうです。
海の男どうしには、独特の連帯感があるのでしょう。

これからの世界的基盤になるものは何でしょう?
「それはプロフェッショナリズムだ」という言葉を「日経ビジネス」の中で見つけました。
プロフェッショナルな行動様式と、それを裏打ちする価値観は、国籍や人種、宗教、文化に関係なく世界共通。
職能的連帯感が互いに分かり合える雰囲気を作り出すというわけです。
その技術的知的レベルが高いほど、連帯しやすいような気がします。

かつて石工たちは、国を超えて城などを作っていました。
やがてそれが強度な連帯感を持つ組織となり、フリーメイスン(Freemason)が誕生したと言われています。
“mason”とは石職人のことです。
今ならITの世界。
リナックスウィキペディアなど、完全に国境を越えた協力が行なわれています。

これからの世界は、プロフェッショナルたちが動かしていくと思うのです。
それも人類のリーダーとしての自覚を持って、自分たちの利益のためでなく、それぞれの英知を集結し、人類をより良い方向に導いていく動き。
明治維新は、わずか3,000人の下級武士たちによって成し遂げられました。
今度はプロフェッショナルたちが「世界維新」を起こすはずです。