「捨て捨て大作戦」の完了

きのうキャビネットに数十ある、小さな引出しのチェックを終え、今回の「捨て捨て大作戦」はほぼ完了しました。
今まで会社の引越しを2回行い、その都度かなりの書類や備品を捨ててきたと思うのですが、今回はそれ以上の大整理となりました。

社員の動きが良くなったような気がします。
むろん私自身の動きも快調です。
オフィスのスペースが確実に広くなりました。
4トントラック1台分ぐらいのモノを処分したのですから「さもありなん」です。
ここまで徹底した整理・処分をするとは、今年の初めには夢にも思いませんでした。

今回の改革はエポックメーキング(画期的)な出来事だったように思います。
まずは経理業務のアウトソーシング
会社には経理専門の社員はいなくなりました。
賃貸管理をやっているので、面倒な「集金管理」もアウトソーシング
これらの業務に6人ぐらいが関わっていたのですが、半分の3人に。

会社の道具も変えていきました。
以前はコピー機とカラープリンタとスキャナが分かれていたのですが、これを一つに。
ファックスも含め、すべて1台で賄(まかな)えます。
それに新しい機械は何と言っても便利で快適。
ストレスゼロです。
場所も移動し、どの社員からも半分の動線で利用できるようにしました。

コピー機を移動させ、机や収納家具を動かしてみると、床に“やたら”グジャグジャとしている配線が気になり出しました。
これをなくすにはどうするか?
まずはコンセントをたくさん作る。
IT機器の増加に、コンセントの数が追いついていないのです。
仕方なくコードをつなぐ。
これがグジャグジャの第一原因。

次にパソコンと電話をコードレスへ。
つまり社内無線化。
パソコンも平均7年ぐらい使っていました。
電話にいたっては20年。
モノを大事にするのもいいのですが、最新の機能が使えないというデメリットもあります。

私は個人の車は大抵10年以上乗るのですが、今回新しい車に乗り換えてみて、自動車の進化に舌を巻きました。
カーナビを始め、驚きの連続なのです。
製造業などは、機械の減価償却が終わったところから儲けが始まるらしいのですが、今回の経験で、機械類は小まめに最新のものを購入していこうと思いました。

電話回線を8回線から3回線にしたのも痛快。
「会社の規模は以前の8分の3になったのだから、それを基準に物事を考えていくべし」という一つの象徴だと思うのです。
「今までと同じような売上を追ってはいけない。しかし利益まで下げる必要はなし」が、今後のあるべき姿。
即ち「減収増益」が目指す方向。

コストというと現金が出て行くイメージがありますが、スペースコストや時間コストは現金が直接には出て行かないので、疎(おろそ)かにしやすいのです。
今回このスペースコストと時間コストを徹底して削除しました。
小さな話のように聞こえますが「会社内の動線を良くする」や「ハンコの数を減らす」は、積もり積もれば、時間コストを大きく減らす力になります。

この際、営業車も変えてしまおうかと考えています。
営業車の中で最長使用期間は17年。
最短は6年。
今回の一連の改革の勢いに乗って、新車購入と行ってみますか。
車の維持管理費を計算すれば、タクシー利用の方が安くつくとの考え方もあるのですが、利便性やモチベーションのことを考慮すると、今はまだ、車はあった方がいいような気もしています。