目標にする会社

今まで何度も「経営計画書」を書いてきたのですが、書きながら自分で何となくシックリしないものを感じていました。
経営計画書というからには、会社の将来イメージを描かなければならないわけです。
会社というからには社員も含めた未来像を考えなければならないということで、自分一人のことでも大変なのに、他人の将来まで背負うのは荷が重いのです。

たいていの会社でそうだと思うのですが、社長が社員に対し持つ思いの方が、社員が社長に対して持つそれよりも、圧倒的に大きいのです。
その「熱き想い」はいったいどこから来ているのか考えたことがありますが、言葉にすれば「同志愛」といったものではないかと思います。

会社を起業した人の夢は「大きな会社」や「上場会社」や「たくさんの社員がいる会社」であったりします。
私もそうでした。
が、幸か不幸か挫折を重ねると「どうも拡大路線だけが選択肢ではないようだ」と感じるようになります。
会社を大きくして潰してしまっては元も子もないからです。

先日読んだ本の著者は、若くして年収が億を超えているようですが、会社も社員も持たずに、ITを活用しながら好きなように働いています。
しかも自分で何もかもやろうとはせずに、アウトソーシングを思いっきり活用しているようです。
仕事上のアウトソーシングだけでなく、家事もお金を払って家事代行会社に頼んでいるとのこと。

上場企業の中には数万人の従業員を抱えている会社があります。
一方、ある一部上場不動産会社の社員数は15名ほどです。
その会社の創業者(今は会長)を、私は上場前から知っているのですが、例に漏れず「超キレ者」でした。
余談ですが、私はその人を尊敬し憧れ、「この人のように本気で勉強してみよう」と真剣に思いました。
が、実際に勉強しだすまで、それから10年ほどもかかりました。

上場会社の中にはもっと社員数の少ない会社があり「ツノダ」という会社は何と3名!なのです。
かつては自転車がメインの事業だったようですが、今は不動産が主体です。
社員数3名で1億円を超える利益を毎年出しています。
しかも無借金。
ある意味、目標にする会社だと思っています。