英語の現在完了形は、その時点での断面図だそうです。
それに対して現在形や過去形は、一つの塊(かたまり)のような存在。
意味が分かりにくいかもしれませんが、書いている私も、もう一つ分かっていませんので、ご心配なく。
*
ドイツ語では、動詞の過去形はあるのですが、これは文章に使う時のみ。
普通の会話では、過去は現在完了形を使います。
「『何々していた私』を持っている」と現在形で言う形で、過去を表すのです。
文章で書くのは非常に難しいのですが、この感覚が何となく分かってきました。
*
英語では「あなた」も「おまえ」も同じ you ですが、ドイツ語では Sie(ズィー)と du(ドゥ)に分かれます。
ふつうは Sie を使うのですが、家族や親しい仲間には du となります。
Sie と du は上下関係を表すのではなく、あくまでも「親しさ」。
したがって Sie を使う場合は必ずお互いに Sie。
Du の場合は、やっぱり du どおし。
一方の人が Sie を使い、もう一方が du を使うということはないようです。
*
ドイツ語は動詞中心の言葉だと聞いたことがあります。
また動詞は例外なく文章の2番目に出てきます(疑問文だけは最初に来ます)。
ほかの語順はけっこう自由で、主語だって最初に来なくてもいいのですが、動詞だけは絶対に2番目。
*
英語でもそうなのですが、過去形を使うと丁寧(ていねい)な言い方になります。
”Can you help me?”より、”Could you help me?”の方が断然ていねいですよね。
ドイツ語だと”koennen Sie bitte helfen? ”より “Koenten Sie bitte helfen?”と動詞を過去形にした方が丁寧な表現となります。
Ich habe eine Frage よりも Ich haette eine Frage.
せっかく語学を勉強するのだから、sophisticated(洗練された)& educated(教養のある)言葉の使い手となりたいと思っています。