語学はおもろい

英語の現在完了形は、その時点での断面図だそうです。
それに対して現在形や過去形は、一つの塊(かたまり)のような存在。
意味が分かりにくいかもしれませんが、書いている私も、もう一つ分かっていませんので、ご心配なく。

ドイツ語では、動詞の過去形はあるのですが、これは文章に使う時のみ。
普通の会話では、過去は現在完了形を使います。
「『何々していた私』を持っている」と現在形で言う形で、過去を表すのです。
文章で書くのは非常に難しいのですが、この感覚が何となく分かってきました。

英語では「あなた」も「おまえ」も同じ you ですが、ドイツ語では Sie(ズィー)と du(ドゥ)に分かれます。
ふつうは Sie を使うのですが、家族や親しい仲間には du となります。
Sie と du は上下関係を表すのではなく、あくまでも「親しさ」。
したがって Sie を使う場合は必ずお互いに Sie。
Du の場合は、やっぱり du どおし。
一方の人が Sie を使い、もう一方が du を使うということはないようです。

ドイツ語は動詞中心の言葉だと聞いたことがあります。
また動詞は例外なく文章の2番目に出てきます(疑問文だけは最初に来ます)。
ほかの語順はけっこう自由で、主語だって最初に来なくてもいいのですが、動詞だけは絶対に2番目。

英語でもそうなのですが、過去形を使うと丁寧(ていねい)な言い方になります。
”Can you help me?”より、”Could you help me?”の方が断然ていねいですよね。
ドイツ語だと”koennen Sie bitte helfen? ”より “Koenten Sie bitte helfen?”と動詞を過去形にした方が丁寧な表現となります。
Ich habe eine Frage よりも Ich haette eine Frage.
せっかく語学を勉強するのだから、sophisticated(洗練された)& educated(教養のある)言葉の使い手となりたいと思っています。