国の意思・資本の意思

国というのも、意思を持った一種のエネルギー体だと思うのです。
そのエネルギー体がどの方向へ進もうとするのか、それが見えたら面白いでしょうね。
増田俊男さんは、もし自分が「資本の意思」や「アメリカの意思」であるならば、どう行動するのかのユニークな思考方法を取られています。

メールマガジンで「近々アメリカで天地がひっくり返るようなことが起こるだろう」と言った矢先に「9・11航空機テロ」が発生しました。
これは私もハッキリ覚えています。
こんなことがどうして分かるのか?
もし日本での事件ならば、増田俊男さんが真っ先に犯人ではないかと疑われていたかもしれません。

「資本の意思」に成り代って考えるため、株の動向予想などもひじょうに的確です。
反射神経や条件反射だけの思いつきだけではなく、今後はこういった思考方法が必要になってくると思うのです。

国の意思と一言で言っても、そこには様々な要因が絡(から)んできます。
ハト派もいればタカ派もいる。
金融資本の立場もあれば、産業資本の立場もある。
あるいはアンチ資本の勢力もある。
富裕層もいれば、ミドルクラスもロークラスもいる。
あらゆる要素がかみ合い「意思を持ったエネルギー体」が動き出すのです。
霊的に見た場合、ロシアなどは熊のような形をしているのではないかと推測しています。

かつての日本は軍事力で、大きくその勢力を拡大していました。
それをアメリカが気に入らない。
日露戦争の後、アメリカの鉄道王ハリマンが共同経営を呼びかけ、それをいったん承諾しながら、小村寿太郎の猛反対で、ハリマンがアメリカに着く前に破棄したことがあります。
案外これがアメリカの対日制裁の発端になっているのではないかと思うのです。

それ以降アメリカは「オレンジ計画」と言って、日本への戦争準備を着々と進めてきました(ちなみに対ドイツは「ブラック計画」)。
今では真珠湾攻撃は、実はアメリカの罠だったことが明らかにされています。

恐ろしいのは、日本にもアメリカにも、政府の中枢部にコミュンテルンのエージェントが入り込み、それぞれを戦争に駆り立てたことです。
近衛首相周辺に深く入り込んでいたゾルゲ事件朝日新聞記者も、「ハル・ノート」で日本に最後通告を出したハル長官の秘書のホワイトも、ソ連のエージェントでした。
日本とアメリカが戦って漁夫の利を得るのは誰か?
「国の意思」で考えれば分かるわけです。

当時の日本は、陸軍の仮想敵国がソ連、海軍がアメリカでした。
「産業も資源も乏しい国なんだから、せめて仮想敵国ぐらいは一つにしてくれよ」と言いたくなります。
案外、帝国陸軍と帝国海軍が一番の敵同士だったのかもしれません。
ついでに言えば、中国大陸での戦争は余分だったのではないかと思います。
もし石油が足らないのであれば、インドネシアを植民地にしているオランダあたりに絞って、圧力をかけていくべきだったかもしれません。
戦争だって「選択と集中」が必要なのですね。