余裕と蓄え

「焦りは失敗のもと」というのは誰もが経験していることだと思います。

 

「焦り」は突き詰めると「余裕がない」ことから生まれます。

 

時間の余裕がなかったり、経験がなく心の余裕がなかったりするわけです。

 

ボーイスカウトの標語に「Be prepared!」というのがあり、訳は「準備万端たれ!」といった感じでしょうか。

 

ついでに言うとドイツ語だと「Immer bereit!」になるのではないかと思います。

 

若い頃は時間がいっぱいあり、逆に失うものは何もないので、少々の失敗は許されます。

 

が、中年以降の失敗は挫折感が大きく、挽回も相当難しくなります。

 

数々の失敗をしながら、次第に自分の得意な分野が分かってきて、自分に一番合った事業に絞っていくというのが正解のようです。

 

会社の規模だって、自分に最も適した大きさがあるというのが段々と分かってきます。

 

ちなみに私の場合は、社員が3人までの零細企業がベストです。

 

事業を絞り、生活から余計なものを削って、時間に余裕を持たせると驚くほど人生が豊かになります。

 

「豊か」の中には無論「経済的繁栄」が入っています。

 

会社には「お金の余裕」がゼッタイ必要で、その余裕がないと「まさか」が来た時に耐えられません。

 

「まさか」にはリーマンショックや東北大震災のような社会全体に降りかかってくるものもありますが、個々の「まさか」もあります。

 

好感度も高く、財務内容もいい、優良企業のK製薬にも「まさか」の鉄槌が降り降りてくるなんて、誰が予想できたでしょうか?