小さくて強い会社

飛込みで営業をし、仕事を取ってくる看板屋の社長がいます。

 

飛込み営業というのは結構キツく、気力・体力が充実していないと“なかなか”できるものではありません。

 

毎日キチンとした生活をし、体調管理も万全でなければならず、むろん二日酔いなどは論外です。

 

以前に日本最大のタクシー会社の社長が、1カ月だけタクシーの運転手を自ら行い、その経験を本に書いていたことがあります。

 

乗客を拾うテクニックもいくつかあるけれど、結局のところは、生活を正し、いかに体調管理に徹するかが、売上を上げる最大の要因であることが分かったそうです。

 

話を戻します。

 

看板屋の社長は毎週メルマガのような形でメールを知人などに送り、私もそれを読んでいます。

 

岡目八目で言うならば、その人は飛込み営業ができるほどの実力者なのだから、営業社員など採用せず、自分でどんどん仕事を取ってくるのが一番いいのではないかと感じます。

 

看板製作の実務のほうは、いくらでも外注が可能ではないかと思うのです。

 

そうすると(固定費が少ない)小さな会社のままでOKで、多分それが一番利益が大きいのではないでしょうか。

 

ところがメルマガでは「いかに社員を採用するか」や「社員のモチベーションアップはどうしたらいいか」など、社員のことばかりが書かれています。

 

かつての私がそうだったのですが、本来の利益よりも「会社ごっこ」のほうに興味が向いてしまっているのではないかと、ちょっと危惧しています。

 

小さくて強い会社は、変化にも強いと思うのです。