高校野球の名監督

大リーグの菊池投手や大谷選手を育てた花巻東高校の野球部監督の佐々木洋さんのインタビュー記事を雑誌『日経トップリーダー』で読みました。

 

野球理論ばかりを勉強していても試合に勝てなくなり、経営の勉強をするようになったのだそうです。

 

「そもそも野球でメシが食えるのは、ほんの一握りの人しかいないのに、野球がうまくなることだけに高校生活を費やすのは恐ろしいほどの無駄」との考えをお持ちです。

 

生徒に目標達成の方法を教え、一人一人に高いゴールを設定させ、そこから逆算し、今日何をすればゴールに近づけるのかを考えさせます。

 

そのために朝8時からの30分間をそれ専用に時間にあてているのだそうです。

 

ある大手メーカーの工場が3交代で回しているのを知り、週末や冬休みの練習を3交代にすることが閃(ひらめ)き、練習方法のカイゼンにつながったとのこと。

 

各校の名監督と言われるような人たちでも、最初から名監督ではなく、若い頃は失敗ばかりを繰り返しており、それが何かの拍子で、ある時から勝ち続けるようになった例が大変多いそうです。

 

そこで各地の名監督をめぐり、失敗談を聞きまくったとのこと。

 

佐々木洋さんの話を読んでいると、下手な中小企業の経営者よりも数倍勉強し、また工夫しているのがよく分かり、とても刺激になりました。

 

この人は会社を経営しても、立派な経営者になるに違いありません。