朋あり、遠方より来る。また楽しからずや

自分の視野を広げ、器を大きくさせてくれるものに「本」と「旅」と「人」とがあります。

 

私は「本」と「旅」については、近年ずい分と充実してきた感があります。

 

あとは「人」だけですが、「人」に関しては、ここ10年、むしろ交際範囲を狭めてきたところがあります。

 

今まで入っていた会をどんどん辞めていきました。

 

会社でもお付き合い的に入っていた会はすべて退会しました。

 

それで支障があるかと言えば(今のところは)全然ありません。

 

「人」に関してはちょっと勘違いしていたことがあり、自分より年上で師匠と言えるような存在だけを求めていたところがあります。

 

ところが自分が年を重ねていくと、そういった存在がいなくなってしまうのです。

 

最近、年下だけど極めて優秀な人を2人ほど見つけました。

 

その人たちと話していると、こちらのモチベーションまで俄然アップしていきます。

 

「よし、頑張ろう!」という気持ちに自然になってくるのです。

 

そのうちの一人はコンサルタントをしているのですが、先日、来社のついでに私の図書館を見ていただきました。

 

その人も本をたくさん読んでおり、本棚の中から自分も読んだ本を何冊も見出し、私の知らない情報をいくつも教えてくださいました。

 

経営や経済が共通の基盤としてあるのは当然ですが、その人は古武道を20数年やってきたそうで、私の図書館からいくつも古武道の本を見つけ、大いに話が盛り上がりました。

 

その人も私も忙しいのですが「いくら時間があっても足らない」状態に陥ってしまい、また後日お話しするということで、その日はお開きとしました。

 

まさに「朋(とも)有り、遠方より来(きた)たる、また楽しからずや」(遠いところから、志を同じくする友人がわざわざ訪ねて来てくれるのは、なんと楽しいことだろう)の言葉通りでありました。