経営者専門のスーツの仕立屋さんの本に、面白いことが書いてありました。
今まで数多くの人たちのスーツを作ってきたけれど、見事に当たる法則があったということです。
それは、仕立てたスーツの値段の100倍がその人の年収だったこと。
たとえば10万円のスーツを作った人の年収は1,000万円。
25万円のスーツなら年収2,500万円だったとのことです。
私は70万円のスーツを着ていた人を2人も知っているのですが、その人たちの年収はやっぱり100倍の7億円でした(その後1人は倒産しました)。
逆に、仮に年収を3,000万円にしたいと思って、30万円のスーツをオーダーしたら、本当にそうなるかどうかは、実験してみないとよくわかりません。
今はビジネスでもスマートカジュアルになっていて、ネクタイもしないし、スーツもそんなに着ないという方向に向かっています。
スーツの量販店はどこも経営が大変なようですが、経営者専門のスーツ屋さんは、コロナ期間中、かえって注文が増えたとのことです。
どんな業界でも、トップ層の顧客をつかんでいるところは逆風にだって強いということでしょうか。
ここ15年ほどは私自身も、スーツを着るのは神社参拝のときだけでした。
もし神社参拝に出かけなければ、1度もスーツを着ることがなかったかもしれません。
タキシードを着るような格の高い集いがあるとしても、黒紋付の羽織袴を着て行くつもりです。
本の中にも書いてあったのですが「勝負服を出し惜しみするな」ということです。
着惜しみしている間に体形が変わったりして、結局ほとんど着ることなく捨ててしまいがちだということです。
逆に明日が最高の日になるかもしれず、ならば最高の日にふさわしい良い服をどんどん着て「頑張っていこう!」ということになります。