霧島神宮へのクルマ旅 その10(最終回)

泊まる場所を次々と変えていく5日間もの旅行はたぶん初めての経験です。

また移動の連続だったので、毎日7時間ほどのドライブをしたのも初めてです。

楽しかったのですが、毎日こんな生活(旅行)を続けていたら飽きるだろうなという印象を持ったのも事実です。

ソニーの取締役だった人の本に、仕事上で付き合っていたアメリカ人の何人かが若くして引退し、久しぶりに会ったら、みんな鬱(うつ)になっていたと書いてありました。

極端に仕事ばかりするのも良くないし、仕事を全くしなくなるのも良くないということなのでしょう。

仕事と遊びのバランスをうまく取ってこそ「人生の達人」なのだと思います。

今回の旅でも、いくつかの気づきや発見や学びがありました。

ホテルではもう普通に外国人が働いているのですね。

それも裏方だけでなく、お客さんと直に接するところにいるのです(例えばレストランの接客係)。

パッと見ただけでは日本人と見分けがつかないのですが、話していてちょっと違うイントネーションなので、名札を見てやっと日本人ではないと分かるレベルです。

接客の出来ない日本人もたくさんいるわけで、能力のある外国人に活躍してもらうのはいいことだと感じました。

今回、和風の旅館にも泊まりました。

畳の部屋は実に使いにくく苦手です。

立ったり座ったりするだけで大変でした。

おまけに机も電気スタンドもWi-Fiもなく、パソコンすらまともに打つ環境ではありませんでした。

私の経営者仲間はみんな旅先でもパソコンで仕事をしています。

「仕事道楽人間」の方がお金に余裕があるのは間違いがなく、そういった人たちに支持されない旅館はやがて消え去る運命にあるような気がしました。

クルマ旅は荷物をいっぱい持っていけるし、また抜群に気楽だというメリットがありますが、それに加え、高速道路を走っているだけで、地理や街の位置関係が頭によく入ってくるという効用に今回気づきました。