訪日観光客は「短期移民」なんだと喝破した人がいます。
デビッド・アーキンソンさんです。
観光客は生産に携わらず、消費のみを行う短期移民でもあるのです。
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つい6,7年前まで年間800万人ほどの訪日観光客数だったのが、
3,000万人近くにまで増えています。
政府の政策でこれほど劇的に成果を上げたのも、
珍しいのではないかと思います。
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しかも今後まだまだ増える可能性が十分あるのです。
世界で一番観光客が訪れる国はフランスです。
ここなど、その国の人口を超える観光客がやってくるのです。
その計算でいけば、日本に年間1億人の観光客が訪日しても、
ちっともおかしくないというわけです。
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訪日観光客の数を見たって、800万人が5年ほどで、
あっという間に3倍になっています。
そうすると、今の3,000万人が3倍になれば、
十分1億人という数字が見えてきます。
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私も最近はクルマ旅で日本国内を旅することが多いのですが、
本当にどこの地方都市に行っても訪日客を見かけるようになりました。
中国人団体客に対して違和感というか、
抵抗感がある人もいるかもしれませんが、日本人団体客だって、
ひと昔前は顰蹙(ひんしゅく)を買うシーンがあったのではないかと思います。
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中国人観光客の中でも個人旅行で来る人は、
目立たず、行動も洗練されてきています。
同じ東アジア系でも、台湾の人たちなのか、香港の人たちなのか、
それとも中国本土からの人たちかの区別は、私もいまだによく分かりません。
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同じ中国本土の人たちであっても、都市戸籍を持っている中国人と、
農村戸籍の中国人とでは、別の文化圏の人たちといっても、
過言ではないように思います。
都市戸籍の4億人の中国人と、農村戸籍の10億人の中国人とは、
分けて考えないと、本当の中国の姿は分からないように思うのです。