経費削減は知的ゲーム

会社での滞留時間が短いので、オフィスでは結構忙しいのです。
デスクワークが主なのですが、書類を読んだり、コピーしたり、捨てたりする作業が中心になります。
が、本当にこの作業がお金を生むことにつながっているのかどうかが疑問になってきました。

案外やらなくてもいい作業を惰性でやっているかもしれません。
2度と見ることがないようなデータなのに、毎回キチンとまとめることに時間を費やしている可能性もあります。
読まなくてもいい郵便物に、一生懸命目を通しているということも考えられます。

会社というのは結構やらなくてもいいことをマジメにやっているところがあるように思うのです。
民間会社の場合、やるべきことか、やらなくてもいいことかの区分は簡単で、それが儲けにつながっているかどうかで判断すればいいだけです。

以前に、ある税理士さんの本を読み、その内容をそのまま実行したら経理専門の担当者がいらなくなった経験があります。
取引銀行を1社に絞っただけで、随分と手間と時間が省けました。
今は社内では仕分けも行わず、経理作業はすべてアウトソーシングしています。

いったん事業規模を小さくする方向で、経営を進めていっています。
売上を増やすのではなく、減らそうとしているわけです。
もう一度自分たちが仕事の内容をキチンと把握できる範囲にまで、規模を小さくしたいと思っているのです。

社員が100人もいる不動産管理会社の経理内容をお聞きする機会がありました。
そこの税引き前利益は、当社が少し頑張れば追いつく程度の額のようでした。
売上の額よりも、利益が一番大事だと思うのです。

経費も一つずつ見直していきたいと思っています。
有料で購読している定期刊行物なども、見直すべきかもしれません。
あまり役立たないものなら、費用もムダだし、それを読む時間だってムダです。
惰性で入っていた会の会費だって、この際思い切ってカットしようと思うのです。

経費削減は実に楽しい「知的ゲーム」でもあります。
しばらくはこのゲームを楽しんでみようと思っています。