勉強の大切さ

仕事においても、やらなくてもいい仕事を一生懸命やっているなんてことがよくあります。
必要か必要でないかをあまり考えずに、昔からやり続けているからという理由で、惰性で続けていることがあるのです。
大企業にはそういったムダな仕事が多いような気がするし、役所だともっと多いように思います。
中小企業だと、そういったムダな仕事に割く人員がいないし、仮にムダなことを続けていくようなことがあれば、簡単に経営危機を迎えてしまいます。

そういった意味で業務をアウトソーシングすることはいいことなのかもしれません。
アウトソーシングするということは、お金が会社から出ていくということで、少なくともその時点で、その業務が本当に必要なものかどうかをチェックできると思うのです。
そういった業務を内部でこなしていたら、ムダか否かを誰もチェックすることなしに、ずっと継続してしまう可能性があります。
ムダな仕事をなくそうとする時、一番抵抗するのが、その仕事をやっている人たち。

例えば経理の改革をやろうとした時、一番足枷(あしかせ)になるのが、大抵の場合「経理部長」。
無理やり改革しようとすると「そのシステムがいいのは分かるが、自分をクビにしてからやってほしい」と“すねる”わけです。
社員というのは元来保守頑迷で、誰でも慣れた仕事のやり方を変えたくはないのです。
それを新しい方式に持って行くのが経営者のリーダーシップ。
リーダーシップの根底にあるのは信念。
その信念を支えるものが「常日頃からの徹底した勉強」。
いいか悪いか分からないものに、信念を持つわけにはいかないからです。
逆に言えば、勉強しない経営者のもとで働かなければいけない社員は、まことに不幸でもあります。