マニラです。その3

フィリピンに長い間来なかった理由は、ひとえに「治安が悪い」というイメージからだったのですが、少なくとも今回の滞在では「治安の悪さ」は全く感じませんでした。
アメリカなどでもそうですが、具合の悪い地域に足を踏み入れない限り大丈夫なのかもしれません。

とは言えショッピングモールや、ちょっと大きなお店の前では必ずガードマンが入口で来客をチェックしていました。
海外ではいつも大型書店を捜して歩くのですが、今回もいい書店が見つかりました。
フィリピン人の普段の会話はタガログ語が多いようですが、書店ではすべて英語の本が置いてありました。

知識人(エリート)は英語で読み書きするということなのでしょう。
自己啓発の本がかなり充実していました。
フィリピンは貧富の差が大きそうですが、エリートはこういった本を読んで“ますます”成長発展していくのに違いありません。

自己啓発の本の中には私が名前を知っている著者も少なくなかったのですが、世界的に有名になるには“やはり”どうしても英語で本を出さなければいけないということも再認識しました。
英語で書かれた本でないと、世界的なベストセラーにはならないのです。

東南アジアを歩いていると、気候の温暖さといった理由もありますが、何となくホッとします。
これが欧米だと道を歩いていても“ちょっと”緊張するのです。
最初の頃ヨーロッパへ一人旅すると、背中に「日本」を背負って歩いていたような感じで、結構気疲れしたものです。

これがアフリカなどとなると、異文化過ぎてまた緊張度が高くなりそうですが、東南アジアの「ほど良い”ゆるさ”」が心地いいのかもしれません。
東南アジアが好きでたまらない人も多いのですが、気持ちは分かります。

フィリピンの平均年齢は22歳なのだそうです。
それに対し日本は47歳。
だいぶ違うのです。
フィリピンの人口は大体日本と同じぐらいのようです。
マニラ圏の人口は3,000万人。
若くて数多い労働力を上手く活用できれば、国が大きく発展する可能性があります。

フィリピンは資源国ではなく、またあまり輸出する産業も持っていません。
何で稼いでいるかと言えば「出稼ぎ」なのであります。
特に看護師や家政婦などで女性は引く手あまたです。