フランクフルトへの旅 その3

本来のドイツ人以外の移民は、今や人口の4分の1を占めているのだそうです。
またドイツはこの1年で難民を80万人受け入れますが、難民が最も行きたい国はドイツなので、その数字はもっと増えそうです。
難民を労働力として活用しようという下地はあるものの、これだけ多くの異国民が上手くドイツ社会に溶け込むことが出来るのかどうかは、傍(はた)から見ていてもちょっと不安です。

ヨーロッパでも、ラテン系の国からドイツに入ると、途端に街や人々がキチンとしていることに気づきます。
ドイツ人と日本人は気質がよく似ているようにも思います。
私がドイツ語を勉強し出した背景には、そういった面への親近感があるからかもしれません。

今回、フランクフルトの中心街を歩いて回る3時間のガイドを依頼したのですが、私は途中でドロップアウト
ガイドツアーを抜け出して、1人「フーゲンドゥーベル」という大型書店に向かいました。
「フーゲンドゥーベル」へ行くことは、今回の旅での私の一番の目的でもあるのです。

ここの書店の面白いところは、ドイツ語の本と英語の本が同じ棚に並んでいることです。
こういったところは少ないのではないでしょうか。
例えば香港だと、一つの書店で中国語の本と英語の本の両方が売られていることが多いのですが、中国語と英語は完全に分けられています。
日本ならなおさら、英語の本と日本語の本がゴチャ混ぜに置かれているようなことは皆無です。

フランクフルトは金融の街。
ドイツのメインの銀行が本店を置いています。
ドイツだけでなく、欧州中央銀行もフランクフルトにあるのです。
EUの政治の中心地はベルギーのブリュッセルですが、経済に関してはフランクフルトがその中心となります。