書店に行くための海外旅行

10年ほど前までは、ゴールデンウィークやお盆休
みや正月休みなどの長期休暇のたびに、大抵1人
で海外に出かけていました。

私の場合、楽しみというより、一種の経験を積む
ための「修行」という感じが強かったように思い
ます。

最近は国内クルマ旅にハマっていることもあり、
1人で海外へ行くのが少々億劫になっておるので
あります。

「修行」なので、観光地を回ることは少なく、大
都市を歩き回り、最新のトレンドを見出す努力を
していました。

現地で大型書店があれば必ず入り、時には何冊か
を購入しました。

海外は日本ほど大型書店が充実しておらず、その
分、いい書店に出会った時の喜びは大きいものが
あります。

昔、ミュンヘンでお気に入りの大型書店があり、
昨年そこへもう一度行くためにミュンヘンを訪れ
たのですが、随分と規模が小さくなっておりガッ
カリしました(5階分あったのが2階分に減ってい
ました)。

ハワイなどもリゾート地としては超一流ですが、
いい書店がないのでイマイチ行く気がしないので
す。

ミシュランの3つ星レストランのコンセプトは
「そこで食事をするために、わざわざその地に行
こうと思うレストラン」ということですが、その
書店に行きたいがための海外旅行もアリだと思う
のです。

今のところ、シンガポールの「紀伊国屋書店」、
フランクフルトの「フーゲンドゥーベル」、台北
の「誠品信義店」の3つが、私にとっての「3つ
星書店」となります。

先日、マンダリン・オリエンタル・バンコクに宿
泊した時「お目当てのホテルに泊まるためだけの
旅行があってもいい」と開眼しました。

同じように、いい書店に行くためだけの旅だって
あってもいいわけです。

海外旅行は今まで110回行ったのですが、次回から
の旅は「いいホテル」か「いい書店」か「いいレス
トラン」に特化した旅にしようと思っています。